「サウジアラビア
ロイヤルC・G3」(10日、東京)
3番人気の
ステラヴェローチェが、無傷2連勝で重賞初制覇を成し遂げた。先行策の新馬戦とは一転し、4角では最後方。直線で大外に出すと、不良馬場をものともせず、メンバー最速の上がり3F36秒8の力強い末脚を繰り出し、最後は後続に3馬身差をつけた。
見事にエスコートした横山典に焦りはなかった。「せかさないであの位置に。馬っぷり、返し馬、前回のレースと素晴らしいものがあり、自信を持って乗りました」と振り返る。「跳びがきれいで道悪がプラスに働いたとは思えないけど、能力が違った」と絶賛した。
2月23日以来となる有観客競馬。ファンの前での勝利に鞍上は、「久しぶりにお客さんの前で競馬ができてうれしかったし、ボクとしては勝てて最高でした」と笑顔を見せた。
17年
ダノンプレミアム、18年
グランアレグリア、19年
サリオスと3年連続でG1馬を輩出。須貝師は「いろいろなことを含め、考えたいと思います」と次戦について明言は避けたが、今後の目標はもちろんG1の大舞台。出世レースを制した素質馬が、王道路線を突き進む。
提供:デイリースポーツ