川崎競馬場で12日(月)に行われる富士見オープンは、
地方競馬としてはめずらしい2100mの長丁場。昨年は
東京ダービー・S1の覇者・
ハセノパイロが勝利しており、経験と実績がものを言う舞台だ。コースの特徴としては、枠の有利不利が少ないこと。スローペースの前残りになりやすいことが上げられる。加えて、今回は台風の影響で前日まで雨が降っており、レース当日は道悪となりそう。
そこで、注目は南関を代表するステイヤー、
サブノクロヒョウだ。重馬場で実施された17年
東京記念(当時はS2)を制しており馬場状態への対応には不安なく、鞍上は先行馬に乗らせたら若手No.1の
西啓太。前走の
東京記念・S1は離された2着とはいえ、道中は先行集団の後方でジッと待機。直線に入ると外目から脚を伸ばす好内容で、7歳ベテラン馬の実力を発揮した。前走の勝ち馬不在なら、久々のVチャンス。
地力の高さでは
センチュリオンも負けてはいない。
JRA所属時に
マーチS・G3を制覇、昨年の
JBCクラシック・交流G1で3着している。前走の姫山
菊花賞は3着だったが、初園田参戦に加えて1700mとこの馬にとっては距離不足。遠征帰りとはいえ、今回は経験済みの川崎コースで、得意の長距離戦だ。巻き返しの可能性大。
さらに、
ブリリアントSを勝利し
名古屋大賞典・交流G2で2着など、
JRA所属時は中長距離を中心に活躍した
アングライフェン、転入初戦も現在南関リーディング1位の
森泰斗が手綱を執る
サルサレイアも軽くは扱えない。
(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)