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【川崎・鎌倉記念予想】来年の南関クラシックを占う見逃せない一戦。先行馬多数でどうなるか!?

  • 2020年10月13日(火) 18時00分
 川崎競馬場で14日、第19回鎌倉記念・SIIが行われる。今年から準重賞だったゴールドジュニアがSIIIに格上げとなり、南関最初の2歳重賞ではなくなったとはいえ、重要な一戦であることに変わりはない。上位2頭に全日本2歳優駿・交流GI(12月16日、川崎)の、上位3頭までに入線した牝馬にローレル賞・SII(11月10日、川崎)への優先出走権が与えられるからだ。

 要注意なのは内めの枠。4コーナー手前の直線入口付近からスタートするため、発走地点の内側にラチがない。そのため、まだ非力な2歳馬は内に切れ込む可能性が高くなる。また、今年参戦する13頭はいずれも快速自慢。ハイペースになりがちなコースだが、たがいに様子を見てさほどの激流にはならない可能性がある。差しが決まりやすいことにも注意が必要だ。

 そこで本命に推すのはピースフラッグ。前走は今回と同じ川崎1500mのトライアル戦、若武者賞に出走して逃げ切り勝ち。この時の追い切りは厩舎スタッフが乗って行われており、目一杯の調整ではなかったが6馬身差で圧勝している。今回は手綱を執る山崎誠騎手がまたがって最終調整が行われており、山崎尋調教師は「いままでで一番の状態」と自信を持って送り込む。新馬戦は2着だったとはいえ、控える競馬をしており前を見ながら運べるもの有利。勝って大一番に駒を進める。

 相手は大井所属のセイカメテオポリス。前走のゴールドジュニア・SIIIで4着だったが勝ち馬とは0秒6差。最後伸びたとはいえ、いま一息だったことを考えると、使っての変わり身が期待できる。川崎の本馬場で追い切りを行い、馬なりで上々の時計をマークと準備は万端。直線の長い川崎で、持ち前の末脚を炸裂させる。

 大挙4頭を出走させる地元川崎の高月厩舎。ヴァヴィロフは前走2着も、初めて砂を被る競馬を経験してのもの。控えて結果を出せたのは大きい。テンの速さはメンバー随一のナジャも侮れない。

 勝って重賞戦線に乗り、来年の南関クラシック候補に名乗りを上げるのはどの馬か―。

(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)

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