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【秋華賞】マジックキャッスル女王に挑戦状 自慢の末脚で一発狙う

デイリースポーツ
  • 2020年10月14日(水) 09時00分
 「秋華賞・G1」(18日、京都)

 史上初の無敗牝馬三冠を狙うデアリングタクトの1強ムードが漂う中、ひそかに大駆けを狙っているのがマジックキャッスルだ。牝馬三冠を2度達成している名伯楽・国枝師が送り込む素質馬。不完全燃焼に終わった春の雪辱を果たすべく、自慢の末脚で大物食いをもくろんでいる。

 10年アパパネ、18年アーモンドアイで過去2度、牝馬三冠を達成している国枝厩舎が送り込む素質馬マジックキャッスルが、無敗の牝馬三冠を狙う女王デアリングタクトに挑戦状をたたきつける。

 13日の朝は美浦の角馬場からAコースを1周。7日に併せ馬で1週前追い切りを行い、その後も順調にメニューを消化してきた。トレーナーは「いい感じに仕上がっているよ。最終追いも併せ馬の予定だけど、もうそんなにやらなくていいようだ」と手応えをつかむ。

 新馬快勝後、遠い2勝目。春以降は歯がゆいレースが続いている。桜花賞は極悪馬場に泣き12着大敗。続くオークスは、メンバー2位タイの末脚を繰り出したが、直線でスムーズさを欠いて5着まで。秋初戦の紫苑Sも伸びてはいたが、前有利の流れで4着が精いっぱいだった。なかなか勝ち切れない現状。それでも指揮官は勝負になると前を向く。

 「しまいがスムーズなら、もっとやれると思っているよ。メンバーが強くて厳しい競馬になるだろうが、京都内回りの2000メートルという条件も悪くはない。良馬場でスタートをしっかり決めてうまく立ち回ってくれれば」と力強くうなずく。全7戦中6戦でメンバー3位以内の上がりをマーク。自慢の末脚を最大限生かせる状況になれば、一発の可能性は十分あると踏んでいる。

 近3戦で手綱を取った浜中が騎乗停止のため、今回は大野とコンビを組む。既に1週前追い切りでコンタクトを取っており、トレーナーは「いい感触を得たようだ。あとは乗り方ひとつ」と、新鞍上の手綱さばきに大きな期待を寄せた。

提供:デイリースポーツ

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