「
秋華賞・G1」(18日、京都)
史上初の無敗牝馬三冠を狙う
デアリングタクトの1強ムードが漂う中、ひそかに大駆けを狙っているのが
マジックキャッスルだ。牝馬三冠を2度達成している名伯楽・国枝師が送り込む素質馬。不完全燃焼に終わった春の雪辱を果たすべく、自慢の末脚で大物食いをもくろんでいる。
10年
アパパネ、18年
アーモンドアイで過去2度、牝馬三冠を達成している国枝厩舎が送り込む素質馬
マジックキャッスルが、無敗の牝馬三冠を狙う女王
デアリングタクトに挑戦状をたたきつける。
13日の朝は美浦の角馬場からAコースを1周。7日に併せ馬で1週前追い切りを行い、その後も順調にメニューを消化してきた。トレーナーは「いい感じに仕上がっているよ。最終追いも併せ馬の予定だけど、もうそんなにやらなくていいようだ」と手応えをつかむ。
新馬快勝後、遠い2勝目。春以降は歯がゆいレースが続いている。
桜花賞は極悪馬場に泣き12着大敗。続く
オークスは、メンバー2位タイの末脚を繰り出したが、直線でスムーズさを欠いて5着まで。秋初戦の紫苑Sも伸びてはいたが、前有利の流れで4着が精いっぱいだった。なかなか勝ち切れない現状。それでも指揮官は勝負になると前を向く。
「しまいがスムーズなら、もっとやれると思っているよ。メンバーが強くて厳しい競馬になるだろうが、京都内回りの2000メートルという条件も悪くはない。良馬場でスタートをしっかり決めてうまく立ち回ってくれれば」と力強くうなずく。全7戦中6戦でメンバー3位以内の上がりをマーク。自慢の末脚を最大限生かせる状況になれば、一発の可能性は十分あると踏んでいる。
近3戦で手綱を取った浜中が騎乗停止のため、今回は大野とコンビを組む。既に1週前追い切りでコンタクトを取っており、トレーナーは「いい感触を得たようだ。あとは乗り方ひとつ」と、新鞍上の手綱さばきに大きな期待を寄せた。
提供:デイリースポーツ