「
菊花賞・G1」(25日、京都)
コントレイルの三冠達成に、待ったをかけるのは果たしてどの馬か-。
神戸新聞杯2着から逆転を狙う
ヴェルトライゼンデは21日、栗東CWで鋭い伸びを披露。前走からの上昇度が著しい。
充実気配が漂う。
ヴェルトライゼンデは栗東CWで
レースガーデン(4歳3勝クラス)を3馬身前に置き、しっかりと折り合いをつけて運ぶ。直線に向いて
ゴーサインが出されると鋭く反応。6F84秒3-37秒7-11秒7で、最終的には半馬身差遅れだったのものの、力強く伸びて状態の良さをアピールした。
2週連続で騎乗した池添は「直線に向いてから自分で手前を変えているし、そこからしっかり伸びていた。いい動きをしていた」と大絶賛。「一度使われての上積みは先週の時点で感じていたし、きょうも状態が上がっていると感じた」と先週からの上積みを感じていた。
骨折明けで秋初戦に予定していた
セントライト記念を、中間の熱発のために見送り。スライドした
神戸新聞杯では2着に入り、ダービー3着馬の底力を示した。鞍上は「いい過程ではない上に大外枠で、2コーナーでは不利を受けた馬のあおりも受けた。それでも、直線は外に出してから力のあるところを見せた」と、世代トップクラスの能力を改めて強調した。
父の
ドリームジャーニーは池添とのタッグで春秋
グランプリ制覇などG1・3勝。また同じ池江厩舎で11年に
オルフェーヴルで三冠制覇を成し遂げている。指揮官も「池添君にうちの厩舎はたくさんG1を勝たせてもらっている。今回もG1獲りを目指したい」と心強い手綱に信頼を寄せていた。
半兄は19年の
菊花賞馬
ワールドプレミア。「3冠の中で一番合うんじゃないかな」と両者とも口をそろえて、適性を感じ取る。打倒
コントレイルへ-。淀の長丁場で、過去4度後じんを拝したラ
イバルを逆転してみせる。
提供:デイリースポーツ