「
菊花賞・G1」(25日、京都)
デビュー13年目に巡ってきたチャンスに武者震い。
伊藤工真騎手(30)=美浦・金成=が
ロバートソンキーで
菊花賞に挑む。13年
スプリンターズS(
アウトクラトール=10着)以来3度目の平地G1騎乗となるだけに、「緊張も楽しみもどちらもあります」と素直な気持ちを口にした。
相棒とは2戦目の未勝利戦からコンビを組んで1・2・2着。格上挑戦で臨んだ前走の
神戸新聞杯で3着に導き、三冠ラストの切符を手にした。林師は「馬が頑張ってくれたのもありますが、工真が完璧に乗ってくれたのが大きい。人馬一体となってくれました」と主戦の手腕をたたえる。
中学3年生の時に小さな体でも活躍するジョッキーの姿に憧れ、自らも志した。「今はすごく競馬が楽しい。一つでも多く乗りたい」と伊藤。2年前から障害戦にもチャレンジ。先輩騎手のアド
バイスに耳を傾けるなど技術向上に努めてきた。
「こういうチャンスはなかなかない。保坂オーナーと林先生からチャンスを頂けたので、しっかり結果で恩返しがしたい」。最高のパートナーとともにクラシック最終戦を盛り上げる。(デイリースポーツ・刀根善郎)
提供:デイリースポーツ