菊花賞発走の5分前、
金沢競馬場では第1回を迎える重賞・お松の方賞(1900m)がスタートする。北陸・東海
チャンピオンシップの牝馬限定戦で、フルゲート12頭立てとなった。
中心は今年の石川ダービー馬・
ハクサンアマゾネス。2走前の3歳牝馬重賞・加賀友禅賞では他の2頭とともに後続を離して飛ばす展開だったが、4コーナーまでに1頭、また1頭と脱落していき、押し切り勝ち。前走は3着に敗れたが、早めに後続にこられ、勝ち馬は
JRA1勝クラスを勝った馬という中、よく粘った。牝馬同士のここは負けられないところだろう。
ジェネラルエリア(愛知)は重賞タイトルこそまだないが、5月の重賞・
のじぎく賞(園田)では自分から動いて逃げる
ステラモナークを捕まえに行き、最後は後続馬に差されたものの4着。勝ちに行っての内容で、底力を感じさせた。約5カ月ぶりの前走を叩いて状態は上向いているはず。登録のあった兵庫
クイーンCではなく、こちらを選んだ点にも注目。
ロンギングルックは昨年の石川ダービー馬。春に開幕した今シーズンはなかなか成績を残せていなかったが、6月の重賞・徽軫賞で約10カ月ぶりの勝ち星を挙げた。その後はふたたび勝ててはいないが、地方全国交流重賞・
読売レディス杯は地元馬最先着の4着。ここでも上位争いに加わるだろう。
重賞・
東海クイーンCを逃げ切り勝ちした
ビックバレリーナ(愛知)は外枠からすんなり先手が取れれば妙味がありそう。また、下級クラスながら連勝中の
シーアフェアリー(愛知)は
岡部誠騎手騎乗とあって注目。
第1回お松の方賞は10月25日金沢10R、15時35分発走予定。
(文:大恵陽子)