現地時間9日にイギリスのニューマーケット競馬場で行われたフィリーズマイル(2歳牝・G1・芝1600m・10頭立て)で出走馬が入れ替わっていた問題で、BHA(英国競馬統括機構)は23日、入れ替わっていた
マザーアースを3着、スノーフォールを8着として認める裁定を発表した。
マザーアースとスノーフォールは、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎の所属馬。ともに鹿毛で、馬主(D.スミス氏ら)も同じ。
J.ドイル騎手騎乗のスノーフォールが3位に入線、W.ビュイック騎手騎乗の
マザーアースが8位に入線したと思われたが、2頭のゼッケンと騎乗騎手が入れ替わっていたことがレース後の同日中に判明。今回の裁定決定まではスノーフォールが3着として扱われていたが、この着順が入れ替わることとなる。
2頭については失格の可能性が報じられていたが、2頭ともレースの出走馬であり斤量の誤りもないことから、現行の規則では失格にはあたらないとのこと。しかし今回のケースを受けて、規則の改定は検討されるとしている。
なお、
コーラル、ラドブロークス、ベットウェイなど欧州大手ブックメーカーは、スノーフォールと
マザーアースの両馬を3着扱いとして、馬券の払い戻しを実施している。
スノーフォールは
父ディープインパクト、
母ベストインザワールド、
その父Galileo。伯母に2016年の
凱旋門賞馬
ファウンドがいる血統。日本のノーザン
ファームの生産馬。
マザーアースは
父Zoffany、
母Many Colours、
その父Green Desertという血統のアイルランド産馬。
JRA1勝の
トリリオネアが半兄にあたる。