本日25日、
菊花賞が終わった後には
佐賀競馬場で重賞・
九州大賞典(3歳上、ダート2500m)が行われる。1400mと同じ地点からスタートして2周する長距離戦で、重賞馬は2頭とやや混戦ムードのメンバー構成となった。
中心は3歳馬の
エアーポケット。今春、1750mと1800m戦で3連勝をし、中距離戦線で一気に開花すると、2走前は西日本地区の生え抜き3歳馬が集う重賞・西
日本ダービーでついに重賞初制覇を遂げた。そのレース内容は、前が有利とされる小回りの笠松コース、さらに不良馬場ながら馬群の後方からスパートし、最後は追い比べを制するという強いものだった。古馬相手となった前走の特別戦は3着に敗れたものの、4コーナーで早め先頭に立って目標にされた形。初の古馬重賞となるが、2kgの斤量差も生かし、重賞2勝目を狙う。
グレイトパールは言わずもがな、
JRA時代に
平安Sと
アンタレスSを制覇した実績馬。佐賀に移籍後はツメとの戦いがありながらも、昨年のこのレースを制し、続く
東海菊花賞(名古屋)も制覇した。今春は4月26日の重賞・佐賀ス
プリングC7着を最後に約半年休養し、復帰戦となった前走の特別戦は馬群がごちゃついたこともあってか進路を砂の深い内に取りながらも直線で前に迫って6着。ひと叩きした上積みが見込めるし、大型馬でエンジンがじんわり掛かるタイプなので、長距離になるのも好材料だ。
アンバラージュは今年の重賞・佐賀
王冠賞と
ノースクイーンC(門別)でともに2着。牝馬ながらここでも上位争いに加わるだろう。また、前走は向正面から失速してしまった
イケノアサも中長距離に実績があるため、侮れない。
重賞・
九州大賞典は10月25日佐賀6R、18時00分発走予定。
(文:大恵陽子)