追い切りを終えた翌日、運よく
コントレイルが運動しているところを拝見できました。
木曜日は馬場に出ない馬はゼッケンをつけずに運動していることが多く、我々は顔や脚の色、担当の助手さん等を頼りに馬を見分けます。
コントレイルの場合は
ピカピカに光った馬体と顔にくっきりと描かれた小流星からすぐにわかります。
追い切りの翌日というタイミングもあるのでしょうが、ホント落ち着いていましたよ。
実にキビキビと、パドックで歩いていたら買いたくなるような雰囲気の良さでした。
いよいよ三冠がかかるということで、陣営もかなりピリピリしているのな?と思いきや、案外いまの状況をゆったりと受け止めているようです。
「わりと清々しい気持ちというか、自分にしか経験できないことだと思うので楽しんでいます」という矢作師の言葉は、つねにオープンな厩舎づくりをしてきた方らしいな、と感じました。
「この馬は仕上げすぎない、追い詰めないことは考えてやってきた」(矢作師)とのことですが、馬には人間の感情がすぐに伝わるので、この状況下でいかに人が
リラックスするか、というのも相当大きな課題だったことでしょう。
いつか、今年のクラシックを振り返るタイミングで取材ができたなら、ぜひうかがってみたいものです。
(取材・文:花岡貴子)