キセキがさらに充実しています。馬体重は前走時と比較して大きな変化はない、ということですが、
「それでも体をすごく大きく見せている。それだけ、ひと叩きされて体の中身が詰まってきたのかな、と思います」と小滝助手。
水曜朝の最終調整は坂路コースで
ファルコニアを追いかけて、時計は53.0-38.0-12.4。今週も坂路は時計のかかる重たい馬場でしたが、力強く駆け上がっていました。
単走ではなく、最終調整も併せ馬でしっかりと行えた、というのも、
キセキの心身が充実しているからこそでしょう。
「最近の安定感が凄いですね。とても順調にきています。(担当の)清山助手も納得の最終調整でした。いい状態で送り出せると思います。」
もう6歳ですが、ここまでの競走馬生活では泥んこになりながら不良馬場の
菊花賞を勝ったり、夏負けのようなパンダ顔をしていたときもありました。香港、フランスでも走りましたね。ホント、いろんなことを耐え抜いて今さらに上積みを感じさせるというのですからホントすごい。改めて、
キセキのタフさに感心します。
2017年の
菊花賞以来、ひさびさの勝ち星が見れるといいですね。
(取材・文:花岡貴子)