先週の
コントレイルに続き、今週は
クロノジェネシスが運動しているところを取材できました。
久しぶりに見た
クロノジェネシスはいい感じに年を重ねている印象を受けました。たまたま取材中にすぐ近くで暴れる馬がいたのですが、
クロノジェネシスは少し反応してジタバタしたくらいで、すぐに平静を取り戻していました。いい意味でいろんなことになれて、すっかり大人の女性になったな、と感じました。
「3歳の頃のような気性の危うさというのもなくなってきているので、今回も落ち着いてレースに挑めればいい結果に結びつくと思います。落ちつきと折り合いが鍵になるでしょう」と斉藤師。
アーモンドアイとの対決については、
「胸を借りて何とか負かしにいけるチャンスがあればいきたい、と思っています。」
秋の牝馬GIというと、2009年の
秋華賞(GI)を思い出します。
レッドディザイアが
ブエナビスタを負かした一戦。京都ですが芝2000m戦。直線で
レッドディザイアと1番人気の
ブエナビスタの2頭が抜けだし、叩き合うシーンは実に見ごたえがありました。
ブエナビスタは最終的には降着で3位でしたが、入線順では
レッドディザイアがハナ差で
ブエナビスタに先着。実に見事な勝利でした。
当時、
レッドディザイアを担当していたのは持ち乗り助手だった斉藤師。今年の
天皇賞・秋は
アーモンドアイが人気を集めますけど、女王に挑む体調のいい牝馬というシチュエーションが
レッドディザイアと
クロノジェネシスがダブって見えます。充実の4歳秋、一発あって不思議ないと思います。
(取材・文:花岡貴子)