「JBCス
プリント・交流G1(Jpn1)」(3日、大井)
昨年の雪辱に
藤田菜七子(23)=美浦・根本=が静かに燃えている。「ジョッキーを目指した時からの夢、あこがれの舞台」というG1の大一番。「そこに立たせていただいて、オーナー、先生、関係者の方々に感謝でいっぱいです。その頂いたチャンスを生かしたい」と気を引き締める。
最愛の相棒
コパノキッキングと一緒に、地方でもJRAでも、重賞初制覇を達成してきた。昨年のJBCス
プリント(浦和)では、3角先頭から勝利を濃厚としながら、
ブルドッグボスの豪脚に首差屈して2着と涙をのんだ。「悔しい思いをしました」と、菜七子は今でも当時を思い返して唇をかむ。
「菜七子でG1を獲る」と“Dr・コパ”小林祥晃オーナーの公約通り、前哨戦の
東京盃でコンビを復活。痛恨の出遅れから3着に敗れたが、菜七子は「ためる競馬をしたかったので、悔しかったけど収穫のある一戦でした。勉強にもなりました」と前を向く。
今年は13番枠からス
プリント王者を目指す。先行馬もそろって流れは厳しくなりそうだ。「キッキングの持ち味を最大限に生かしたい」と菜七子。今回こそ、G1制覇の大輪を咲かせる意気込みだ。
提供:デイリースポーツ