「みやこS・G3」(8日、阪神)
1着馬に与えられるチャンピオンズC(12月6日・中京)の優先出走権を狙って、
ベストタッチダウンが出陣する。ダートで挙げた4勝は、全て逃げ切りというスピード馬。重賞初Vを決めて、大舞台へ弾みをつける。
満を持して重賞の舞台に帰ってきた。ダートでは圧巻の走りを続けている
ベストタッチダウン。仕切り直しの前走・
太秦Sを勝った勢いそのままに、一気に重賞ウイナーの座を狙う。
昨年9月に快進撃は始まった。ダート路線に転向して3戦目。最内枠から先手を奪うと、そのまま後続に影も踏まさぬ快速逃げでV。2着馬に1秒7差をつける圧勝劇を演じた。そこから2月の
北山S(3勝クラス)まで逃げて3連勝。瞬く間にオープンまで駆け上がった。
重賞初挑戦の前々走・
アンタレスSは1番人気に支持されたが14着。それでも、橋口師が「ゲートでつまずいてしまった。めちゃくちゃ脚を引きずっていたし参考外」と振り返るように、決して力負けではなかった。6カ月の休養を取って立て直した前走は、この馬らしく果敢にハナを切り、後続を寄せつけずにそのまま逃げ切り勝ち。それも、好位でついて行った先行馬がほとんどバテて脱落していく厳しいペースだった。
中間の調整も順調だ。「使った後の方が体も締まった感じで、さらに息が持ちそうです。今回の方が動ける」と指揮官。休み明けを使った上積みが大きく、重賞でも十分に胸を張れる仕上がりだ。「きついペースで行く競馬が合う」(橋口師)とスピードが売りの快速馬。ここを勝てば、年末のG1も視野に入ってくるだろう。まずはきっちり重賞タイトルをつかみ取る。
提供:デイリースポーツ