「みやこS・G3」(8日、阪神)
1月の東海S以来となる
エアアルマスが4日、栗東坂路で最終追い切りを敢行。骨折明けを感じさせない抜群の動きを披露した。暮れの大一番を見据え、ここで弾みをつけたいところだ。ダート転向後、好戦を続ける
クリンチャーは、同じく坂路を力強く駆け上がり好調をアピール。ダート重賞初Vへ態勢は整っている。
復帰初戦からエンジン全開だ。1月の東海S(1着)以来、9カ月半ぶりの実戦を迎える
エアアルマスは、松山を背にハロー(馬場整地)明けの栗東坂路に登場。休養期間のうっぷんを晴らすかのごとく、軽快な脚さばきで真っすぐに駆け上がった。馬なりで4F54秒2-39秒0-12秒1。しまい重点に好ラップを刻み、万全の状態をアピールした。
3週連続で感触を確かめた鞍上は、開口一番「動きは本当に良かったです」と絶賛。「間隔があいているということを感じさせなかった。息遣いも大丈夫だったし、調教の感じでは良くないなと思う面はひとつもなかったです」とべた褒めだ。
前走で重賞初制覇を飾ったが、レース後に右前脚の骨折が判明。G1初挑戦が視野に入った直後の出来事だった。すぐにボルトを入れる手術を施し、夏場は北海道でリハビリを行った。
馬にとって生命線となる脚部の骨折は、時として競走能力の喪失や低下を引き起こすが、
池添学師は「手術もうまくいって、その後も順調に来られた。馬がひと回り大きくなりましたね。リフレッシュできたという感じです」と術後も以前と変わらぬ雰囲気に安どの様子だった。
「2歳の頃から馬っぷりが良かったですね。もともと重賞を勝って活躍できる能力はあると思っていたし、いずれは大きいところも、とも。このあとの大きなレースに向けて、いい結果を出したい」と指揮官。骨折を乗り越え、大舞台へと歩を進めてみせる。
提供:デイリースポーツ