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【ジャパンC】参戦コントレイル 「少しでも…」慎重に見極め無敗三冠対決へ

デイリースポーツ
  • 2020年11月06日(金) 10時16分
 「ジャパンC・G1」(29日、東京)

 史上3頭目となる無敗クラシック三冠を達成したコントレイル(牡3歳、栗東・矢作)が5日、ジャパンCに参戦することが正式に決まった。既に無敗の牝馬三冠馬デアリングタクト(牝3歳、栗東・杉山晴)もエントリーを表明しており、ファンが夢に見た“牡牝三冠馬対決”が府中で早くも実現。年度代表馬の座も懸かる一戦に、多くのファンが熱視線を送りそうだ。

 競馬界において令和最大、いや、今世紀最大の盛り上がりを見せるかもしれない。父ディープインパクトの結晶として見事に無敗三冠を成し遂げたコントレイル。そしてくしくも同年に、同じく無敗で牝馬三冠を決めたデアリングタクト。11・29府中で初めて、両者の夢対決が実現する。

 先月28日、デアリングタクトが先んじて正式参戦を表明。コントレイルも当初からジャパンCが次戦候補に挙がっていたが、激闘の菊花賞明けとあって懐疑的見方も多かった。それだけに、いい意味で予測が裏切られた格好だ。コントレイルを管理する矢作師が5日、放牧先の大山ヒルズ(鳥取県)で状態を確認。ノースヒルズの前田幸治代表と協議してGOサインが出た。

 矢作師は「体の張りも良く、完全に回復していました。回復力の早さがすごいなと思ったし、きょう見た限りでは何の心配もありませんでした。それが一つ。あとはデアリングタクトも出てくるということで、競馬としての盛り上がりを考えても、オーナーと相談して、そういう決断に至りました」と参戦を決めた理由を説明した。

 鞍上は引き続き福永。12日に栗東に帰厩する予定となっている。「脚元の傷み、筋肉の痛みがなかったのが何より。ただ今後、少しでも嫌なところがあれば、すぐにでもやめる決断はするつもりです」と、慎重に状態を見極めながら調整を進めていく構えだ。

 一方、デアリングタクトの杉山晴師も「ファンも楽しみにしているでしょうし、僕自身も楽しみですね。注目もされると思うので、それに恥じないコンディションでレースに出られるようにしたい」と意欲満々だ。

 過去のジャパンCにおける三冠馬対決では84年シンボリルドルフ(3着)VSミスターシービー(10着)、12年ジェンティルドンナ(1着)VSオルフェーヴル(2着)があるが、同世代の無敗馬による激突は初めて。年度代表馬を占う上でも、見逃せない一戦となるに違いない。

提供:デイリースポーツ

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