秋競馬最初の2歳重賞として10月に行われていたのが、14年に
朝日杯FSの前哨戦として施行時期が11月に繰り下げられた。2歳重賞としては数少ないGIIで、後のGI馬を多く輩出してきた伝統の一戦ではあるが、同時期の2歳重賞にメンバーが分散するようになってからはやや重要性は薄れつつある。
1.前走の格は関係ない
昨年は
新潟2歳Sで2着だった
ペールエールが1番人気で3着に敗れ、前走新馬と未勝利だった馬がワンツー。また、17年は
新潟2歳Sを勝って1番人気に推された
フロンティアが4着に敗れ、前走新馬の馬が馬券圏内を独占した。15年には3連勝中の
シュウジを新馬勝ち直後だった
エアスピネルが差し切った例もあり、素質があればキャリアの少なさは不問にしていい。
2.後半の脚が使えるか
過去10年、前走の上がり3ハロンタイムが1位だった馬が連対率26.7%、2位だった馬が24.0%なのに対し、3位は12.5%、4〜5位は9.1%、6位以下は0.0%。後半の脚をしっかり使える馬が活躍する傾向にある。
3.
ディープインパクト産駒の庭
2010年1月から前開催までの約10年間に阪神芝マイルで行われた2歳戦の成績を、種牡馬の着別度数順で見てみると、
父ディープインパクトの馬が圧倒的で連対率34.8%、複勝率48.7%。次点は
父ハーツクライで連対率21.8%、複勝率33.3%。
レッドベルオーブは前走外から来られて先頭に立つのが早くなったが、それにしても強い内容で完勝。従来の中京芝マイルの2歳レコードを1秒1も縮めて初勝利を飾った。昇級は関係なさそうで、少頭数ならここも勝ち負けだろう。