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デイリー杯2歳S・G2」(14日、阪神)
オープン馬の宝庫・矢作厩舎から、新たなスター候補が誕生。未勝利戦-
野路菊Sを連勝した
ホウオウアマゾンが、その余勢を駆って出世レースに挑む。
5頭立てで行われた
野路菊Sは、4番人気の低評価に反発。最内枠から仕掛け気味にハナを奪うと、しぶとく粘り込んでラ
イバルの猛追を振り切った。池田厩務員は「松山がうまく乗ってくれた」と鞍上に感謝するが、それも馬の実力があってこそ。「どんな競馬でもできる素直な馬。早めにスパートしても、長くいい脚を使えるのが強み」と持ち味を生かした人馬をたたえた。
前走後、出来はさらにアップ。4日には栗東CWで6F83秒8-39秒8-12秒1と上々の時計をマークした。「以前は83秒台なら、しまいは13秒かかっていた。それが今回は12秒1で上がってきた。少しずつ
パワーアップしているよ」。18年当歳セレクトセールで1億4000万円(税抜き)の高値が付いた好素材が、確かな成長を見せている。
オープン特別をクリアし、いざG2へ。視線の先には
朝日杯FS(12月20日・阪神)が見えている。「今年のデイリー杯は京都ではなく、暮れのG1と同じ舞台。そこにつながるレースを見せてほしいな」と同厩務員。破竹の3連勝を飾り、堂々と大舞台へ乗り込む。
提供:デイリースポーツ