「
エリザベス女王杯・G1」(15日、阪神)
ラッキーライラックが連覇へ向けて11日、新コンビのルメールと圧巻デモ。栗東CWの3頭併せで、大きく先行する2頭に最後はあっさりと先着を果たした。初コンタクトを取った鞍上も好イメージ。20年も
ヒロインの座は譲るつもりはない。
新コンビを組む最強のパートナー・ルメールを背に、19年の覇者
ラッキーライラックが栗東CWで豪快な動きを披露した。大きく先行する
グランメテオール(2歳未勝利)、続く
ダンスディライト(牡4歳3勝クラス)の2頭を見る形でスタートを切り、3角に向かうあたりから徐々にスピードアップ。直線で内に入ると、軽く促されただけで楽々と最先着を決めた。ノーステッキのまま6F80秒5-37秒4-12秒3と、時計も文句のつけどころがない動きだった。
鞍上は「初めて乗りましたが、反応が良かったし、息遣いも良かった。フットワークもいいね。彼女の力を感じることができました」と好印象。見守った松永幹師は「意外に前が飛ばしていたので、(速い)時計になったが、それでも無理なく走れていましたからね。順調に来ています」と仕上がりの良さを口にした。
ルメール自身は
天皇賞・秋(
アーモンドアイ)から、京王杯2歳S(
モントライゼ)、
アルゼンチン共和国杯(
オーソリティ)と騎乗機会重賞3連勝中。もっとも本人は「緊張などはないです。いつもレースごとに集中しなければなりません。一番大事なことは、その馬にとっていい競馬をすること」と目の前のレースに全力投球することしか頭にない。
「去年は完璧な競馬でした。ああいう競馬が理想ですね。今回は
ビッグチャンス。勝つ自信はあります」と鞍上が胸を張れば、指揮官も「やっぱり結果を出してほしいですね。ただ、決して今までが駄目な競馬だったとは思っていないので、騎手が変わっても力は出せると思います」と大きな期待を寄せていた。史上4頭目の連覇へ、遮るものは何もない。
提供:デイリースポーツ