ラヴズオンリーユーのデビューから
オークスまでの4連勝は衝撃でした。
カワカミプリンセス以来の無敗による
オークス制覇でしたし、何より大いなる伸びしろを感じさせました。
兄である
リアルスティールとの比較で矢作師は「筋肉の質に関しては
ラヴズオンリーユーのほうが上」とし、「筋肉の柔らかさとか質の良さがいい」と絶賛。さらには「
ラヴズオンリーユーも古馬になって
リスグラシューのような存在になれる器だと思ってます」とまで矢作師に言わしめるほどの期待を感じさせていたのですから。
しかし、その後は勝ちきれず。あれだけ評価の高かったはずの筋肉が思うように仕上がってこないようです。この春、ドバイの遠征を中止した後の調整も納得できるものではなかったようです。
「筋肉的な部分がどうもしっくりこなくて、春に関しては状態が全く上がってきませんでした。正直言って、まったく悪い状態でした」(矢作師)
夏を越して、春よりは体調は上向いているとのこと。前走の
府中牝馬Sについては「主な敗因は道悪」ですし、体調さえ戻ればいい勝負になるはずなのですが。
「
オークスの時がいちばん良かったと思いますので、そのときが100点とするなら85から90点まで上げてこられたと思います。復活させたいと思います」(矢作師)
(取材・文:花岡貴子)