「
エリザベス女王杯・G1」(15日、阪神)
1番人気の
ラッキーライラックが直線で早めに抜け出すと、後続の追い上げを振り切り、史上4頭目の連覇を達成し、G1・4勝目を上げた。今後は未定だが、
有馬記念(12月27日・中山)も視野に入っている。2着には5番人気の
サラキア、3着には3番人気の
ラヴズオンリーユーが入った。
女王の座は譲らなかった。19年の覇者
ラッキーライラックは、
ノームコアが引っ張る縦長の流れの中、道中は12番手を追走。3角から早めにスパートすると、直線半ばでは先頭へ。
ラヴズオンリーユー、
サラキアが一気に迫ってきたが、何とか振り切った。ルメールは「1番人気でミスをしなかったら勝つことができる。それが僕の仕事。少しフワフワするのは分かっていたけど、ゴールまで頑張ってくれた」と満足げに話した。
鞍上は
アーモンドアイの主戦として、先々週の
天皇賞・秋で史上最多となる芝G1・8勝目をマーク。今回は同い年の
ラッキーライラックと初コンビを組んだ。「2歳から
トップレベルで走ってきた馬。残念ながら同世代に
アーモンドアイがいたけれど、いなかったらレジェンドになっていたと思う」と強さをたたえた。
1番人気の連敗も8でストップ。松永幹師は「ホッとしました。昨年は3番人気だったので気楽に見ていたけれど、今年は1番人気。直線ははらはらしましたね。全てがうまくいったと思います。もともと能力を秘めた馬ではあったのですが、本当に強くなったと、改めて思いました」と表情を緩ませた。
クラブ規約により21年3月末までの繁殖入りが定められており、現役生活も残りわずか。指揮官が「状態もいいので、1回様子を見て、オーナーサイドと決めたい。チャンスがあれば、どこかに出したい」と話せば、同馬を所有する(有)サンデーレーシングの吉田俊介代表は「5歳牝馬なので今後は慎重に。
有馬記念を1回使いたい感じはする」と暮れの
グランプリ参戦を示唆した。年末の大一番に登場すれば、盛り上がるのは間違いない。
提供:デイリースポーツ