「
ジャパンC・G1」(29日、東京)
世紀の一戦へ向けて18日、
コントレイルと
デアリングタクトの両3歳三冠馬が栗東CWで1週前追い切りを行った。6F81秒8とタイムこそ及第点だった
コントレイルだが、僚馬2頭に後れを取る内容に、矢作師はやや不満げ。一方、
デアリングタクトは抜群の動きを披露と、天井知らずの上昇カーブを描いている。
決して動きは悪くない。ただ、本当にこの動きでいいのだろうか-。無敗の三冠馬
コントレイルの1週前追い切りは、賛否が分かれる内容となった。
主戦の福永を背に、栗東CWで3頭併せ。
ジャパンダートダービー馬
ダノンファラオ(3歳オープン)が先陣を切り、
札幌2歳S3着の
バスラットレオン(2歳1勝クラス)が続く。
コントレイルは僚馬2頭を見ながら余裕の手応えで直線へ。“どれだけ突き放すのか?”と誰もがそのシーンを思い描いていたのだが…。
気がつけば、ラスト1Fのハロン棒。まだかわし切れていない。鞍上がやや強めに促すも、なかなか差が縮まらない。結局、半馬身遅れたままゴールへ。6F81秒8-38秒0-11秒7とタイムは合格点だが、見栄えという点ではやや物足りない印象を受けた。
動きを見守った矢作師は「遅れたのは不満。きょうの段階ではもう一段、上げないと」とため息をついたが、決戦まではまだ時間がある。「十分に時計は出ている。相手も動く馬で、向こうが先行しているからな」と分析し、このひと追いでの良化に期待した。
騎乗した福永の感触も悪くない。「予定通り。優秀なタイムが出ているし、馬も元気。気になるところはないし、順調に調教を消化できているのが何よりです」と“不安なし”を強調する。今秋の東京芝は傷みが目立つが「そのレベルの馬じゃない。馬場とか、天気とかは考えてない」ときっぱり。無敗の三冠馬の力を信じて、真っすぐに頂上決戦を見据えている。
提供:デイリースポーツ