「東スポ杯2歳S・G3」(23日、東京)
衝撃のデビュー戦から5カ月。満を持して2戦目を迎える
ダノンザキッドが19日、栗東坂路で抜群の動きを披露した。鞍上のGO
サインに鋭く反応。久々でも不安なしをアピールした。無傷のまま登竜門レースを制し、クラシック戦線の主役に躍り出る。
圧巻のリハだった。ハロー明けの栗東坂路に登場した
ダノンザキッド。徐々にピッチを上げていくと、一杯に追われたラストはグイグイと伸びて4F51秒6の好時計をマーク。ラスト2Fは12秒1-12秒1と、実戦並みの切れを披露した。
動きを見守った上野助手も「悪くなかった。いい時計が出たし、変わりない感じです」と満足げ。デビュー前の追い切りでは手前を変えない面があったが、この日はスムーズ。「ケイコでも手前を変えることを意識して乗ってくれているから」と進化を感じ取る。
新馬戦が3馬身差の完勝。2、3着馬が直後に勝ち上がったことで、同馬の評価はさらに上がった。安田隆師は「レースでは手前も変えて、すごい脚を使ってくれた。掛かるところもないし、乗り手に従順なのがいいね。東京の千八は力があればこなせる条件。試金石になる」と重賞獲りを意識する。
過去10年の勝ち馬から6頭のG1馬が出ている出世レース。19年の勝ち馬は、無敗のまま三冠を達成した
コントレイルだ。「頑張ってほしい。先生をダービーに連れて行きたい」と仕上げ人も力が入る2戦目。期待の素質馬が偉大な名馬たちに続く。
提供:デイリースポーツ