20日、バーレーンのサヒール競馬場で争われたバーレーンインターナショナルT・G1に出走し、8着だった
ディアドラ(牝6歳、栗東・橋田)が、現役を引退することが分かった。21日、管理する橋田師が明かした。今後は日本に戻らず、海外で種付けを行う予定で、まずは拠点としている英国ニューマーケットに戻る。
橋田師は「乗り役が結構前に行こうとしてくれたけど、馬が行かなかった。直線で前があいて伸びたところがゴールでしたね。行かなくなったということは、『競走の世界から引退させてほしい』という彼女からのメッセージかなと思った。これからは繁殖のステージに移したいと思います」とコメント。「たくさんの国で競馬して、日本生産馬の可能性を示せました。本当に大きな感謝です」と長きにわたるタフな活躍をねぎらった。
また、欧州での活躍が認められ、「ヨーロッパの一番いい種馬を何でもつけてください、というオ
ファーが来ています」と師。一流種牡馬との交配の可能性を示唆した。
同馬は16年7月にデビュー。17年
秋華賞でG1初制覇を飾り、18年は国内重賞2勝とともに
ドバイターフ(UAE)で3着、
香港C2着の成績を残した。帰国後の19年
中山記念6着後は再び海を渡り、
ドバイターフ(4着)を皮切りに海外を転戦。19年8月のナッソーS(英国)で海外G1初勝利を挙げた。その後もチャンピオンS(英国)3着、モハメドユスフナギモーターズC(サウジアラビア)2着など海外で計14戦、日本を含めて計8カ国で出走。“鉄の女”ぶりを見せつけた。通算33戦8勝。重賞はG1・2勝を含む5勝。
提供:デイリースポーツ