2014年から秋の京都開催を締めくくる最終12Rで行われてきたス
プリント重賞。今年は
ジャパンCが終わった後の阪神最終12Rで開催される。サ
マースプリントシリーズから続いた1200m重賞路線が
スプリンターズSで一段落し、それ以来初めてのス
プリント重賞ということで、翌年に向けた短距離路線の出発点とも考えられるレースである。
1.前走重賞組の存在感が増す
10年から14年まで5年連続で前走オープン特別以下のクラスを走っていた馬が勝利していたが、ここ5年連続では前走重賞だった馬が勝利。16〜18年の3年間では前走重賞だった馬が2頭以上3着以内に入る結果となっている。
2.
スプリンターズS出走馬は不振
前走重賞組の存在感が増してはいるが、前走が
スプリンターズSの馬は過去10年で[1-0-1-18]で複勝率10.0%と苦戦傾向にある。昨年は
モズスーパーフレアが1番人気で8着、一昨年は
アレスバローズが3番人気で10着、
ワンスインナムーンが2番人気で15着など人気を裏切るケースも多い。
3.父ミスタープロ
スペクター系に注目
過去10年に阪神芝1200mで行われた123回の古馬混合戦の成績を、種牡馬の複勝率順(最小レース機会数15回)で見てみると、上位は
アドマイヤムーン、
ロードカナロア、
エンパイアメーカー、
キングカメハメハ、
ストーミングホームとミスタープロ
スペクター系の種牡馬が上位に並んでいる。
ジョーカナチャンは前走の
北九州記念で、内に
モズスーパーフレアがいたため先手を取れなかったが、2番手追走から粘りを見せて7着。マイペースで運ぶことが出来れば1200mの重賞でも十分通用しそうな内容だった。今回のメンバーなら先手を取っていけそうで、巻き返しの期待は十分。