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カレンブーケドールを管理する
国枝栄調教師
――勝利からは遠ざかっていますが、かなりの実力馬ということで、期待もあるのではないでしょうか?
国枝 残念ながら1位というところまで来ないのですが、GIで何回も2着に来れていて、現実に去年の
ジャパンCは惜しい2着でした。1年経ってやはりリベンジと言いますか、良い状態で挑戦できるのは嬉しいですね。
――秋初戦の
オールカマーも惜しい競馬でしたが、このレースを振り返っていかがでしたでしょうか?
国枝 ドバイに行って少し体調を崩してそれからの休み明けになったのですが、ずいぶん良くなっていました。競馬そのものは少しスローで道中掛かるところもありましたが、終いまでしっかり走ってくれました。
それまでは少し頼りない面はあったのですけど、この前の走りを見たらドッシリしていて良かったと思います。
――その後の様子はいかがですか?
国枝 その後はJCということで、牧場に放牧に出して戻ってきて順調に調整もできています。体も身が詰まってきたという感じで、アーモンドは5歳で高いレベルで安定していますが、
カレンの方はその1つ下なので、変わってきているというのを感じますね。
――今朝の調教はどのようにご覧になりましたか?
国枝 先週も良い時計でしたし、今週はそこまではという感じでいったのですけど、坂路で良い動きだったですよね。余裕が感じられました。
――4歳で伸びしろにも期待ですね?
国枝 アーモンドがいなくなるので、その分来年に繋がるように頑張ってもらいたいなと思います。
――
ジャパンCの直線での理想の攻防というのは?
国枝 (笑)。やはり、相当のレベルのメンバーなので、できたら
カレンが先に抜けてきてアーモンドがそれを負かしに行って、あとの馬は眼中にないというか、良い意味でそこに集中ですね。多分3冠馬2頭がすごいパフォーマンスをするので、とにかくみんな真っ直ぐ走ってほしいですよね。
――
カレンブーケドールは、相手なりに食らいついて走れる馬ですね?
国枝 そうですね。大したものだと思います。
――先生にとっても本当に楽しみな
ジャパンCだと思いますが?
国枝 ええ、本当に楽しみたいと思います。
(取材・文:佐々木祥恵)