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ジャパンC・G1」(29日、東京)
やはり、無敗三冠馬の底力はダテじゃない。三冠牝馬
デアリングタクトは25日、松山を背に朝一番の栗東坂路へ。鞍上との呼吸をピタリと合わせ、実にリズム良く、かつ力強いフォームで登坂した。全ては青写真通り-。順調度は3強の中で間違いなくNo.1だ。
無敗の三冠牝馬
デアリングタクトは25日朝、松山を背に朝一番の栗東坂路で最終追い切りを行った。馬場のやや外めを単走。すがすがしい朝日を浴びながら、気分良く駆け上がった。手応えに余裕を残しつつも、脚さばきは実にパワフル。迫力満点のフォームで4F54秒7-39秒7-12秒7のタイムを刻んだ。
鞍上は「輸送もあるので、今週は馬のリズム重視で。すごくいいフォームで走っていましたし、いい追い切りができました」と納得の表情だ。追い切りにまたがるのはいつものパターン。「1週前(18日)にしっかりと負荷をかけて、その時も動けていましたからね。乗っている感覚としては、(前走よりも)良くなっているなと感じました」と確かな上積みを感じ取った。
今回は中5週での競馬。
桜花賞→
オークスV時と同じローテだけに、ノウハウは蓄積されている。杉山晴師は「春先の調整を踏襲する形で進めてきました。今に至るまで順調に来ています。今回は
チャンピオンホースに挑むことになりますが、恥ずかしくない状態でレースに臨めると思います」と仕上がりに胸を張る。まさに青写真通り。寸分の狂いもなく調整は進んでいる。
空前絶後の頂上決戦。そこへ3強の一角として駒を進めるが、「過去の無敗の三冠馬を見ても歴史的名馬しかいないように、
コントレイルが強いのは分かっています。
アーモンドアイも近年の日本を背負ってきた、国を代表する馬。そこに
デアリングタクトが挑戦する、という認識でいます」とトレーナー。あくまでも挑む立場であることを強調した。
決戦まであと3日-。「競馬の日までしっかり調整していく」と指揮官は気を引き締める。「最強」の二文字を求めて、最後のその時まで一点一画もゆるがせにしない。
提供:デイリースポーツ