28日に行われる京都2歳S(2歳・GIII)の舞台となる阪神芝2000m。このコースについて解説していく。
なお、今年は開催日割の変更に伴い、従来の京都芝2000mではなく、阪神芝2000mにて施行される。
阪神コースは2005年から2006年にかけて改修工事が行われ、新装オープンは2006年末の開催。このコース改修に伴い、阪神芝コースは外回りが新たに設けられ、外回りの一周距離は2089mと、右回りで最も大きな競馬場へと生まれ変わった。外回りコースの直線距離は473.6mで、ゴール前には高低差1.9mの急坂が待ち構えている。
芝2000mは内回りでの施行。内回りの一周距離は1689mで、ゴール前直線は356.5m(Aコース使用時)。
芝2000mは正面スタンド前直線の半ばからのスタートで、すぐにゴール前の急坂を上る形となる。そこからはしばらく平坦コースが続き、3コーナー過ぎから緩やかに下っていく。残り200m地点から再び急坂を上ったところがゴール。初角となる1コーナーまでは300mほどと短く、前半のペースはゆるくなりやすい。
5回阪神開催は全9日間を通してAコースでの施行。したがって京都2歳SはAコース使用8日目ということになる。5回阪神は初日の
ファンタジーSで
メイケイエールが芝1400mの2歳日本レコードを更新し、2週目の
デイリー杯2歳Sでは
レッドベルオーブが1.32.4の2歳レコードを樹立するなど高速馬場で開幕。この後の6回開催まで見越して頑強に作られていたのか、月曜12Rの芝1400m(1勝クラス)でも1.21.4が計時されるなど、依然として芝の状態は良好だ。内回りでの施行でもあり、後方から外を回る競馬では厳しいかもしれない。