29日に行われる
京阪杯(3歳上・GIII)の舞台となる阪神芝1200m。このコースについて解説していく。
なお、今年は開催日割の変更に伴い、従来の京都芝1200mではなく、阪神芝1200mにて施行される。
阪神コースは2005年から2006年にかけて改修工事が行われ、新装オープンは2006年末の開催。このコース改修に伴い、阪神芝コースは外回りが新たに設けられ、外回りの一周距離は2089mと、右回りで最も大きな競馬場へと生まれ変わった。外回りコースの直線距離は473.6mで、ゴール前には高低差1.9mの急坂が待ち構えている。
芝1200mは内回りでの施行。内回りの一周距離は1689mで、ゴール前直線は356.5m(Aコース使用時)。
芝1200mは向正面直線半ばからのスタート。初角となる3コーナーまでは258mと短い。緩やかな下りでスタートして、残り160m地点から約2mの急坂に転じる。ラスト70mはほぼ平坦。なおゴール前直線は356m。内回りのサイズは、ローカル場よりもやや大きい程度なので、外回りコースの広いイメージに惑わされないようにしたい。
下りスタートになるため、前半のペース、全体時計とも速くなりやすい。それでも、
セントウルSでは前有利の結果が出ているが、
セントウルSと異なるのは、オーバーシードかつ開催9日目であるという点だ。
5回阪神開催は全9日間を通してAコースでの施行。したがって
京阪杯はAコース使用9日目ということになる。5回阪神は初日の
ファンタジーSで
メイケイエールが芝1400mの2歳日本レコードを更新し、2週目の
デイリー杯2歳Sでは
レッドベルオーブが1.32.4の2歳レコードを樹立するなど高速馬場で開幕。この後の6回開催まで見越して頑強に作られていたのか、月曜12Rの芝1400m(1勝クラス)でも1.21.4が計時されるなど、依然として芝の状態は良好だ。
JRAの馬場情報には「内回りコースの3コーナーから4コーナーにかけて内柵沿いに軽微な傷みが出始めました」という記述があるので、直前まで馬場状態はしっかり見極めたいが、基本的には速い時計に対応できるタイプ重視で臨みたい。