12月3日(木)
船橋競馬場で第66回
クイーン賞が行われる。
1、2着の地方所属には2021年1月の
TCK女王盃優先出走権が付与され、優勝した地方所属馬は3月に開催される
エンプレス杯の優先出走権も与えられることから、翌年の牝馬重賞戦線を占う意味でも注目の一戦だ。
2011年に船橋所属の
クラーベセクレタが勝利して以降
JRA勢の勝利が続いていたが、2019年は大井の
クレイジーアクセルが鮮やかな逃げ切り勝ちを果たし8年ぶりの地方所属馬のVとなった。
今年は
JRA所属馬4頭、南関東所属馬6頭、他地区所属馬4頭の計14頭のフルゲートで開催される。
その中で最も注目しているのは
JRA所属の
メモリーコウ。今年に入って勝ちきれないレースが続いているものの重賞の舞台でも崩れなく走っていて軸向き。今回は8月以来の出走になるが、仕上がりは良さそうで初戦から好勝負が期待できる。
相手筆頭は
アッシェンプッテル。近走牡馬相手に堅実に走っているし、夏場休養を挟んでからの2戦はメンバー上がり最速の脚を使っていて以前よりも力を付けてきている印象。これまでの4勝がすべて右回りではあるが、今回は牝馬同士になるし今のデキなら左回り&初ナイターもこなせるはず。
地方所属馬からは大井の
サルサディオーネに注目する。2018年にはこのレースで2着の実績があり、今年に入ってからも
マリーンCで交流重賞を制している。
JBCレディスクラシック組が1着5回、2着6回、3着4回と好走が目立つ中において、今回の
JBCクラシック組で最先着をしていることからも期待十分で、昨年に引き続き地方所属馬の勝利も可能だ。
上記の3頭を中心視しているが、今年2勝クラス→3勝クラスと連勝してオープン入りを果たした
シネマソングスも押さえておきたい。重賞ではまだ掲示板止まりだが、この2戦より相手関係は緩和されるし、
JBCレディスクラシックでは
サルサディオーネとはコンマ1秒差ということから考えてもこのメンバーなら台頭も。
最後に1頭挙げるなら
パールデュー。2勝クラスを勝ったばかりからの重賞挑戦で相手は一気に上がって楽ではないけどまだ底を見せていない。斤量も51キロでトップハンデの
サルサディオーネとは4キロ差があるのは魅力だし穴で一考。
発走は20:05。どの馬がクイーンの座に輝くか注目必至だ。
(文=「勝馬」記者・豊岡加奈子)
◆船橋競馬特集ページでは船橋全レースの予想印を無料公開中!