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【兵庫ゴールドトロフィー予想】地方馬を狙え!地方の有力馬を徹底紹介!

  • 2020年12月22日(火) 18時00分
 明日23日、園田競馬場兵庫ゴールドトロフィー(JpnIII、園田ダート1400m)が行われる。過去10年で3連単万馬券が5回出ており、さらに地方馬が馬券圏内に絡んだのも過去10年中9年と、小波乱が期待できるハンデ戦だ。

 レースが行われる園田競馬場は直線213mの小回りコース。京都や阪神のダート1400mはワンターンに対し、こちらは4コーナー奥の引き込み線からスタートして馬場を1周する。

 前述の通り、ほぼ毎年のように地方馬が3着以内に食い込んでいるとあって、ここでは主に地方馬の有力どころについて紹介したい。

 まず、無敗の3歳馬・サロルン(船橋)はハンデ52kgが魅力的だ。今回と同コースの前走・楠賞では初めて控える競馬ながら、「砂を被っても嫌がらず、逆に道中はリラックスして走ることができ、末脚につながりました」(赤岡修次騎手)と差し切り勝ち。「レースが上手な馬」で立ち回りの上手さを生かせそう。

 ちなみに3歳馬は過去に笠松のアイドル・ラブミーチャン(53kg)が2010年に3着、翌年は当時無敗で地元の雄だったオオエライジン(54kg)が3着に入っている。

 ベストマッチョ(川崎、56kg)は今夏、JRAオープンクラスから川崎に移籍。スタートダッシュの速さを生かして逃げ・先行ができ、浦和で重賞・プラチナCを制覇した。同じく小回りコースの園田について鞍上の森泰斗騎手も「イメージ的に向いています」と好感触を掴む。「前走のJBCスプリントでは掛かって4頭分外を回らざるを得ませんでした。スタート次第では逃げてもいいと思っていますし、折り合い次第。チャンスは十分だと思います」とのこと。左右の逃げ馬の出方次第にもなるだろうが、有力馬の1頭だ。

 地元のイルティモーネは2着だった昨年と同じ52kgでの出走に加え、「JRA馬がいてペースが流れたら、持ち味を生かせるはず」(小牧毅調教師)と、展開が向きそう。

 ナリタミニスター(兵庫、52kg)は充実一途で重賞3勝。特筆すべきは平場を含めると58kgで3勝している点。どちらかと言えばパワー型の印象で、パサパサの良馬場で力を要する状態になれば実績的にも上位がありそう。

 地元生え抜きで重賞5勝のナチュラリーはとにかく逃げて好成績を残す馬。昨年はスタート直後に一旦は先手を奪えただけに、昨年より1kg軽い52kgでの出走となる今回、どんなレースを見せるかにも注目だ。調教時計と状態が直結しやすいタイプで、自ら調教に跨る新子雅司調教師も「こないだは馬なりで50秒くらいを出していて、状態もいいと思います」という。

 これらの地方馬の状況を踏まえて、本命はサロルン。連複の軸として置きたい馬だ。対抗は内枠に入ってしまったが、サクセスエナジー。トップハンデ58.5kgではあるが、揉まれる競馬も59kgでの勝利もあるだけにここも上位争いを演じるだろう。3番手以下はベストマッチョラプタストップウイナーイルティモーネナリタミニスターラプタスは大外枠は歓迎な一方、スピードが生きる馬場で重賞2勝を挙げただけに、4月上旬にオーストラリア産の砂に入れ替えて以降、時計が掛かり気味な園田の馬場に対応できるかが鍵にもなりそう。

 注目の兵庫ゴールドトロフィーは12月23日園田6R、15時45分発走予定。当日は薄暮開催のため、レース番号にご注意を。

(文:大恵陽子)

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