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【中島記念予想】逃げ馬を狙え!アンバラージュ有力

  • 2020年12月26日(土) 18時00分
 佐賀版・有馬記念と言われる重賞・中島記念(1800m)が今年も有馬記念と同日の27日に行われる。

 佐賀競馬場と言えば内の砂が深く、内ラチ沿いから2、3頭分空けて走るのが特徴。とはいえ、日によって内を使える場合もあり、ジョッキーの判断が求められる。

 舞台となる1800mは向正面に入ったところからスタートして1周半するコース。最初のコーナーまでの距離が短いため、スタートからスピードに乗りやすい馬は前目のポジションを取れる。ちなみに中島記念はここ5年連続で逃げ馬が3着以内に必ず絡んでおり、馬券を買う上で逃げ馬は外せなさそうだ。

 逃げ候補の1頭・アンバラージュが本命。昨春は480kg前後で走っていたのが今は500kgと牝馬ながら体が増えている。その点について真島元徳調教師は「タフな馬で、遠征から帰ってきてもエサをよく食べます」と話す。前走は好スタートから逃げ、早めにエンジンをふかしていってリードを保って勝利。前走と同コースのここも好スタートから前目のポジションにつけられそうで、得意の舞台で重賞制覇が期待される。

 対抗のグレイトパールJRA時代に重賞2勝を挙げた馬。実績は抜けているが、ツメに不安を抱えていたり、大型馬にとって小回り特有の難しさもあって2走前の九州大賞典(2500m)は約11カ月ぶりの勝利だった。そのレースでは途中からマクっていく形から最後はグングン後ろを引き離して5馬身差でレコード勝ち。560kgを超える雄大な馬体でトビも大きく、スタートからスピードに乗るタイプではないだけに、九州大賞典のように距離が長く、また自分の走りのリズムでのびのびと外から進出していける形が良かったのだろう。前走はまさかの9頭立て5着だったが「久々もあって動きが鈍いところもありましたし、左トモを落鉄していたこともあって走れなかったのかなと思います」と川田孝好調教師。昨年2着からの巻き返しを狙う。

 ▲キングプライドは今春に重賞・佐賀スプリングC(1800m)を勝利後、休養に入り、叩き2戦目の前走を勝利。スタートの速い馬だが「自在に動けるので、どこからでも競馬ができます」と土井道隆調教師。「徐々に状態が上がってきました。佐賀で33勝を挙げますが、中島記念は勝てていないので、ぜひ勝ちたいです」と意気込んだ。

 ジョッキーで注目は「ミスターほとんどパーフェクト」の異名を持つ山口勲騎手。今年はゲットワイルドとのコンビで挑み、△の印をつけたい。

 またJRAファンにとって馴染みのある血統では、JRA3勝クラスに在籍していたエルプシャフトだろうか。母にGI馬ビワハイジ、父はディープインパクトという7歳牡馬。印は回らなかったが、良血馬がどんな走りをするかにも注目。

 出走各馬の調教師インタビューはさがけいば公式YouTubeチャンネル「パッカル情報局」で公開中。ファン投票による一戦・中島記念有馬記念が終わった夜、12月27日佐賀6R、18時00分発走予定。

(文:大恵陽子)

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