東海ゴールドカップは過去5年、逃げ切り勝ちは皆無。ハナを切った馬は(0104)にしかすぎない。もっとも小回りコースだけに末脚に比重がかかりすぎてもつらいところで連対馬10頭のうち5頭が4角先頭で、すべてが4角では3番手以内には押し上げてきている。向正面あたりからぐいぐいと動いて行ける機動力は必要になってくる。また過去5年の勝ち馬はすべて1900m、もしくは1800mで勝ち鞍があった。
転入以来、無傷の9連勝中の
キースペシャル。2走前には笠松に出張してきて今回の試走ともいうべく同距離の東海クラウンを好位抜け出しで4馬身差の完勝。突き放しにかかるときの俊敏な
ギアチェンジが見事だった。メンバー的に押し出されてハナへというような形は避けたいところだろうが、「乗りやすい馬ですよ」というベテランの戸部尚騎手が巧みに導いてくれることだろう。
昨年に続き連覇を狙うのは地元の
ニューホープ。当地のこの距離では他にも
マーチC、
岐阜金賞の重賞勝ちがあって。(3000)の
パーフェクトだ。前走は中央に参戦して14着だったが、昨年も中央でしんがり負けを喫した直後に地元のこのレースで変わり身をみせてくれた。
過去5年の連対馬10頭の父をみると3頭が
ブライアンズタイム直仔。ロベルト系というくくりにすると4頭になる。前述の昨年の覇者
ニューホープも
ブライアンズタイム直仔
フリオーソ産駒だった。小回りの中距離でロベルト系らしいまくりが
フィットするということか。
ドラゴンエアルが
ブライアンズタイム直仔の
タイムパラドックス産駒。さらにロベルトの3×6のクロスも有す。転入前に1800mで(5124)の戦績もある。転入初戦の前走の4着は1400mが距離不足と決め込んでしまえば悪くはない。馬場経験もできたし試走としては及第点を与えられる。変わり身を期待していいだろう。
ダルマワンサが
ニューホープと同様に
フリオーソ産駒。同じ田口輝厩舎であり
岐阜金賞馬という点も共通してくる。その
岐阜金賞を勝った時に加藤聡騎手は「3角あたりまで仕掛けるのをがまんしていました」と話しているように持続力よりも瞬発力が持ち味でその特質が生きる展開になることが条件にはなってくる。なお管理する田口輝師は
東海ゴールドカップを4勝。5勝となるとこの重賞の最多勝調教師となるはずだ。
(文=森徹也)
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