明け3歳馬の東海重賞第1弾で、昨年から名古屋の元日に開催されている。直前の12月30日に笠松で同世代の重賞「
ライデンリーダー記念」が例年実施されるため、笠松の上位組はそちらに回ることがほとんど。今年で23回を数えるが、2002年の第4回大会の
アイムクイーン(笠松・
伊藤勝好)以外、すべて名古屋勢が優勝するのもそのため。笠松からの今年の参戦も2頭のみとなっている。
Vバトルは名古屋のトップシーンをリードする◎
ダイセンハッピーと○
ブンブンマルがけん引する。2頭は世代最初の重賞、昨年10月の
ゴールドウイング賞ですでに対戦。中団から上昇し始めた
ブンブンマルの仕掛けに合わせて、
ダイセンハッピーが2番手から早めのロングスパートを敢行。1馬身抑えて重賞初制覇を飾った
ダイセンハッピーが、セールスポイントの高く安定した先行力と操縦性の高さをアピールした。その後それぞれ別のレースを1走し、ともに勝利で飾り、21年の
ファーストランを迎える。
過去のVデータは
ダイセンハッピーを後押しする。最近5回(16年は降雪で3月に実施されたため、15年、17年〜20年)の優勝馬3頭のローテは、12月若獅子特別を
ステップにしていた。データはひと息入れ、ミニ放牧明けの
ブンブンマルより、若獅子Vから臨む
ダイセンハッピー優位に働く。前走は首差辛勝と、もの足らない勝ちっぷりだった
ダイセンハッピーだがあくまでも前哨戦。軽めのメニューだった前走から中間は調教強化し、追い切り気配もアップする。マイル戦では不利な大外枠スタートになったが、降雪、降雨などで軽い馬場になれば
ダイセンハッピーの先行力がいっそう生きそうだ。
ただ前走の勝ちっぷりと成長度はもちろん、
ブンブンマル。前走はエンジンが掛かりだした直線から全身のフォームが沈んで推進力が増し、7馬身差完勝劇。随所にミニ放牧に出され、良化しているのは明らかで逆転は十分。
3番手評価は笠松の▲
ベニスビーチ。道中ズブいタイプだが直線で決まって末脚を伸ばしてくる。前走の準重賞・
ジュニアキングV同様のマイル戦は歓迎材料で、道営1勝馬と能力の裏付けもある。初の輸送競馬であり、パドックで気配チェックを忘れずにしたい。名古屋2強とは勝負付けが済んだ印象はあるが堅実タイプの△
ヌーベルアヴニール、△
ユキプロスパーも2、3着なら。
馬券は3連単12⇔7→2、12⇔2→7を本線に、7⇔2→12、そして12⇔7→5・11、12→5・11→7と攻めたい。
(文=西尾敦)
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