今年、西の
金杯は中京マイルで開催される。一線級が休養に入る時期のハンデ戦ということもあってか混戦になりやすく、過去10年中9年で重賞未勝利馬が制する結果となっている。
1.前走GI組に妙味無し
過去10年、前走でGIを走った馬は[2-3-1-20]で複勝率23.1%。率こそまずまずだが、回収率は単勝が20%、複勝も41%しかない。昨年は1番人気に推された
カテドラルが17着に終わり、一昨年も2番人気
サラキアと3番人気
カツジが、16年も1番人気の
トーセンスターダムが、15年も1番人気の
グランデッツァが前走GIからの臨戦で人気を裏切っている。
2.前有利か
2020年9月〜12月に行われた中京芝マイルの古馬混合戦の成績を4角位置取り別で見てみると、4角5番手以内が[5-5-3-30]で連対率23.3%、複勝率30.2%なのに対し、4角5番手以下は[3-4-6-65]で連対率9.0%、複勝率16.7%。差し馬は2.3着までというケースが多かった。
3.過去の種牡馬別成績
コースが改修された2012年3月以降に行われた中京芝マイルの古馬混合戦の成績を、種牡馬の連対率順(最小レース機会数15回)で見てみると、上位は、
ロードカナロア、
アドマイヤマックス、
アドマイヤムーン、
キングカメハメハ、
マヤノトップガン、
ハービンジャー、
ディープインパクト、
ダイワメジャー、
ハーツクライ、
マンハッタンカフェの順。父が
サンデーサイレンス系ではない種牡馬の活躍も多い。
レッドガランは
北村友一騎手と手が合っているようで、コンビを組んだレースでは、コーナーが4つだった
鳴尾記念以外は1・1・3着と安定して走っている。近走はゲートもしっかり出て好位を取れるようになっているし、左回りも問題ない。重賞でも改めて注目したい。