「阪神JF・G1」(13日、阪神)
“白毛一族”2頭がG1の初舞台に挑む。毛色が白毛の
ソダシと鹿毛の
メイケイエールは、どちらも牝系に
シラユキヒメを持つ。ともにデビューから重賞連勝を含む3戦3勝と2歳牝馬路線をリードしてきた。お互いに2歳女王の座は譲れない。
メイケイエールは鹿毛だが、3代母には白毛一族の“祖”
シラユキヒメの名が。今回、最大のラ
イバルとなる
ソダシとは、重賞連勝を含む3戦無敗という点だけではなく、血統面でも“同族”と共通点が多い。
毛色のインパクトではラ
イバルに及ばないが、走りのインパクトでは負けていない。圧巻だったのが前走のファンタジーS。向正面から3角で掛かり通しだったにもかかわらず、直線に向いてもまだ余力は十分。道中力みっぱなしだったとは思えない脚で差し切った。走破タイムは1分20秒1。終わってみれば芝1400メートルのJRA2歳レコードだった。
今回はマイルに距離が延びる点が鍵となるが、武英師は「前走くらい掛かると厳しいけど、賢い馬。クロス鼻革を着けたりしているし、競馬を理解してくれれば。調教ではだいぶ我慢が利いています」と、確かな気性面の成長を感じ取っている様子。8日朝は富田(レースは
武豊)を背に栗東Eを1周半。落ち着いたムードで余裕を感じさせた。
「非常に品があって、色は白くないけど本当にべっぴんさん。女優さんみたいです」。指揮官もほれ込むルックスを持ち合わせた素質馬が、同族対決を制し、ティアラ戴冠を目指す。
提供:デイリースポーツ