「阪神ＪＦ・Ｇ１」（１３日、阪神）

　昨年の桜花賞２着、秋華賞３着のシゲルピンクダイヤの半妹にあたるシゲルピンクルビー。外見、内面ともに姉とは似ても似つかないが、非凡な能力を見せて初戦を快勝して、２歳女王決定戦に挑む。抽選を突破すれば侮れない存在となりそうだ。

　新馬勝ちから大舞台に挑むシゲルピンクルビー。走りのセンスは抜群だ。上浜助手が「“生意気”な差し方をしましたね」と冗談交じりに振り返る初戦は、中団で折り合いをつけると、直線できっちり差し切る王道の勝ちっぷり。「（良化途上で）まずは１回使ってどうなるかなと思っていたんですが…すごくいい競馬をしてくれました」と想像以上の内容に満足げだった。

　半姉に昨年の桜花賞２着、秋華賞３着のシゲルピンクダイヤがいる血統だ。能力の高さは姉同様。ただ、「上とはタイプが違いますね」と同助手。「言われなければきょうだいと分からないくらい」と毛色や流星は似ても似つかず、さらに「姉は気が強過ぎるんですが、ピンクルビーは扱いやすいです」と気性面でも大きな違いがある様子。姉はゲート難でなかなか２勝目をつかめずにいるが、妹にその不安はなさそうだ。

　現時点で６分の５の抽選対象だが、突破すれば、１２日の中日新聞杯に出走予定の姉と、姉妹で土日連続重賞制覇のチャンスだ。「同じ時期にこの２頭を担当できて幸せもんです。さすがに今の姉には劣るけど、まだ成長途上。これから一緒くらいの力をつけてくれれば」。まだまだ伸び盛りの乙女。姉を追い、クラシックロードを歩んでみせる。

提供：デイリースポーツ