「
阪神JF・G1」(13日、阪神)
白毛初のG1制覇を目指す
ソダシが9日、栗東坂路で軽快な動きを披露。調整程度の内容とあって、タイムは目立たないものの、中間の調整は至って順調だ。無傷のV4で歴史に名を刻む。同じく3戦全勝の
メイケイエールは栗東CWで単走。こちらも陣営の思い通りに仕上がっており、G1獲りへ一歩も引かない構えだ。また、
インフィナイトも栗東坂路で力強い走り。好調ぶりをアピールした。
純白の馬体を弾ませた。吉田隼を背に栗東坂路を駆け上がった白毛馬
ソダシ。少しずつピッチを上げて加速し、4F54秒9-40秒0-12秒9。余力残しのフィニッシュでレースに備えた。動きを見守った須貝師は「先週、先々週と強めにやって馬も分かっているので、今週は調整程度」と納得の表情。またがった吉田隼も「いい感じの追い切りができた」と力強くうなずいた。
これまでに
シロクン、
ユキチャン、
マーブルケーキなど、白毛馬6頭に騎乗経験のある吉田隼。「白毛馬は口向きが難しかったり、歩様が硬かったり。そういうイメージがあったけど、この馬は背中の感触や、一歩一歩のフットワークとか、今まで乗った白毛馬とは違う雰囲気がある」。白毛馬マスターらしい分析で相棒に信頼を寄せる。
3戦3勝の無敗でG1へと駒を進めてきた。とりわけ、前走は初の輸送競馬、左回りもクリアし、確かな能力を証明してみせた。主戦は「最初から完成度が高かったので。大人びた競馬運びで強い内容」と評価。「前走も上がりをしっかりと走れていたし、自信を持って自分から動いていい」とVのイメージを膨らませる。
13年の
阪神JFを無敗だった
レッドリヴェールで制すなど、このレース2勝を挙げる須貝師にとっても期待の一戦。「白毛馬がG1を勝てば世界的にも初めて。そういう意味では注目度もある。コ
ロナ禍において、明るいニュースになればうれしいな、という思いがある」。ルックスだけではなく、能力も確か。4戦無敗で女王の座につく。
提供:デイリースポーツ