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【阪神JF】ソダシ白毛馬G1初V!歴史塗り替えた 無傷4連勝で2歳女王戴冠

デイリースポーツ
  • 2020年12月14日(月) 06時06分
 「阪神JF・G1」(13日、阪神)

 暮れの仁川で純白のヒロインが誕生した。好位から競馬を進めた1番人気のソダシが、2番人気サトノレイナスの猛追を鼻差しのぎ、4戦4勝で白毛馬初のG1制覇を飾った。吉田隼は15年有馬記念以来、2つ目となるG1タイトルをゲット。須貝師は阪神JF3勝目を挙げた。3着には6番人気のユーバーレーベンが入った。

 ひときわ目立つ純白の才媛は、主役の座を譲らなかった。1番人気に推された白毛馬ソダシがデビュー4連勝で、昨年のレシステンシアに続く、史上13頭目となる無敗の2歳女王に輝いた。

 全てはプラン通りだった。好発を決めると道中は控えて4、5番手。直線に向くと、先行馬をかわして残り200メートル地点で先頭へ。内からサトノレイナス、外からユーバーレーベンが迫ってきたが無我夢中に追い続け、鼻、首差の攻防をしのぎ切った。

 いつものように早めにねじ伏せるのとは違うレース運びにも、吉田隼は「このくらいの位置で壁をつくれたらいいなと思っていた」と納得の様子で振り返り、「両サイドから有力馬が見えていて、何とかしのいでくれ…と。最後まで分からなかったので必死でした。並んでからかわされない勝負根性を見せてくれました」と約7センチ差で勝利を手にし、安どの表情を浮かべた。

 デビュー戦から手綱を取り続け、多くの白毛馬を勝利に導いてきた“白毛マイスター”らしく結果を残してきたが、今回は土つかずでのG1参戦。それだけに背負う重圧は大きかった。枠入りでは嫌がるそぶりを見せ、「僕もおどおどしてしまった」と言いながらも「何とか入って良かった。最後も馬に助けられました」とパートナーの底力に感謝した。自身、15年有馬記念以来、2つ目の栄冠。「またこうやってG1の舞台に連れてきてくれたのはソダシのおかげ。(来春へ向けて)もっと人馬の信頼関係を築かないといけない」と気を引き締めた。

 須貝師は12年ローブティサージュ、13年レッドリヴェールに続く同レース3勝目。「最後は同着でもいいからという気持ちでした。完璧な競馬をしてくれた」と鞍上の手腕を絶賛した。「白毛ということで希少価値のある馬。競馬を知らない人にもソダシという名前を覚えてもらって、ファンが増えてくれたら」。名実ともにトップに上り詰めた無敗のアイドルホースが、21年のクラシック戦線をリードしていく。

◆白毛馬とは 

 競走馬の毛色は、鹿毛、黒鹿毛、青鹿毛、青毛、芦毛、栗毛、栃栗毛、白毛の8種類。JRAにおける競走馬登録数(馬名のついている馬の数)は13日現在8154頭で、うち白毛馬は8頭(0・1%)と極めて希少な血統である。

 発現メカニズムは十分に解明されておらず、産駒は白色または全身の大半が白色で生まれる。なお、芦毛馬は加齢によって白くなるが、途中で白毛馬に変わることはなく、登録変更もない。

提供:デイリースポーツ

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