「朝日杯FS・G1」(20日、阪神)
圧巻の2歳コースレコード連発。能力の高さを存分に示した
レッドベルオーブが、堂々G1獲りへ挑む。
デイリー杯2歳Sは非凡なスピードと瞬発力、そして粗削りながらも奥の深さを見せつける形の勝利だった。道中で頭を上げて掛かり気味となり、制御が難しいかと思わせる中で
ホウオウアマゾンを競り落としての美酒。「前走後も内臓面の疲れはすぐに回復。体の戻りは早くなっています。だから今回は20キロぐらい増えている。あの経験がここに生きれば」と担当の加地助手は目を細めた。
1週前追い切りでは福永を背に栗東CWで5F68秒9-12秒4(馬なり)。僚馬を0秒4追走して0秒2先着。余分な力みがなく、直線の加速も滑らか。1週前としては動き、気配ともに申し分ない。
ディープインパクト×アンブライドルズソングは三冠馬
コントレイルと同配合。「持ち味はスピード。真面目に走る馬ですからね。とりあえずはマイルへ。それ以上の距離に関しては来年(への課題)という感じですね。幼さはあるし、まだ伸びしろはありそうですから」と同助手は期待を膨らませる。
兄
レッドベルジュールは2019年、連勝で
デイリー杯2歳Sを勝ち、朝日杯FSに参戦したものの10着惨敗。その一戦を最後にターフを去った。兄が手につかむことのできなかった頂点へ-。ここで結果を出せば、来春への夢も大きく広がる。
提供:デイリースポーツ