27日に中山競馬場で行われる第65回
有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)について、前走・ローテーション別に検証していく。
過去10年で4-1-2-3と少数精鋭で好成績を残しているのが
菊花賞組。その中には9番人気2着の14年
トゥザワールドの激走も含まれる。レース後に左肩跛行の診断となった15年
リアファル(3番人気16着)以外の全頭が、人気と同じかそれ以上の着順でフィニッシュしており、非常に信頼度が高い。今年は15日現在、
菊花賞10着の
バビットが賞金で出走可能圏内に入っており、同4着
ディープボンド、同5着
ブラックホールは除外対象となっている。また、このローテでの好走例(3着以内)のうち、5頭は
菊花賞馬によるものだが、18年
ブラストワンピースは4着→1着、前述の
トゥザワールドは16着→2着だった。
ジャパンC組は3-4-6-47。率では
菊花賞を下回るが連対数ではこのローテが最多。ここから絞り込むなら、前走5着以内であれば3-3-4-16、前走4角2番手以内であれば2-1-1-6、今回1〜2枠であれば3-1-1-11と率が高まる。特に勝ち馬に関しては、全3頭ともに
有馬記念で2枠までに入っていた。今年は
カレンブーケドール(前走4着)、
キセキ(同8着)、
ミッキースワロー(同7着)、
ユーキャンスマイル(同12着)、
ワールドプレミア(同6着)がファン投票上位で優先出走、
クレッシェンドラヴと
トーラスジェミニは除外対象となっている。
今年の上位人気2頭となりそうな
クロノジェネシス・
フィエールマンは
天皇賞・秋から臨む。このサンプルは意外と少なく0-2-0-12。昨年の
アーモンドアイはいずれも1倍台の支持に推されて1着→8着と
有馬記念では人気に応えることができなかったが、そもそも上位人気となったケースがこの組には少なく、昨年の
サートゥルナーリアは3番人気2着、18年
レイデオロは1番人気2着(タイム差なし)と、この2例ではきっちりと好走している。今年は前述2頭と一昨年覇者
ブラストワンピースがファン投票上位で出走。
アルゼンチン共和国杯(以下、
AR共和国杯)組は1-0-0-5。GI以外で唯一
有馬記念を勝利しているのがこの組。2015年の
ゴールドアクターが1番人気→8番人気で連勝したように、この6頭のうち5頭が
AR共和国杯の優勝馬だが、それでも
有馬記念で人気となることは稀。唯一の上位人気となった2017年の3歳馬
スワーヴリチャードは2番人気4着だった。今年は同様に
AR共和国杯を勝って臨む3歳馬
オーソリティが賞金で出走圏内。その他に登録のある8着
アールスター、3着
サンアップルトン、2着
ラストドラフトは除外対象。
エリザベス女王杯組(以下、女王杯)は0-1-0-14。唯一の好走例は8番人気7着→8番人気2着の
クイーンズリング。ただし、15例中
有馬記念で5番人気以内だったのは18年4番人気8着の
モズカッチャン、17年5番人気11着の
ミッキークイーンのみで、有力馬となっていること自体が少ない。今年は牝馬が牡馬相手にGIを勝ち続けてきた年でもあり、これまでとは様相が異なるかもしれない。今年は女王杯で連覇を達成した
ラッキーライラックや、女王杯2着
サラキア、同3着
ラヴズオンリーユーが出走可能で、上位勢が揃い踏みする。
ペルシアンナイトが該当する
マイルチャンピオンシップ組は0-0-0-2、
オセアグレイトが該当する
ステイヤーズS組は0-0-0-9、
モズベッロが該当する
宝塚記念組は0-0-0-1となっている。