「朝日杯FS・G1」(20日、阪神)
デビュー3年目の山田敬士騎手(23)=美浦・小桧山=が、自厩舎の
ビゾンテノブファロとのコンビでG1初挑戦する。周囲の
バックアップに感謝しながら、その思いに応えるつもりだ。
夢にまで見た大舞台に山田が胸を躍らせている。「オーナー、小桧山先生、関係者の方々に感謝しかないです」と、周囲の
バックアップにありがたみを感じていた。
10月31日に福島で一日3勝を挙げ、見習い騎手がG1騎乗可能となる31勝をクリア。「先生には、(夏の)北海道でクリアしてこいと言われていたんですが、時間がかかってしまいました。自厩舎の馬でG1に乗れるのはうれしいです」と笑みがこぼれる。
コンビを組む
ビゾンテノブファロはホッカイドウ競馬で3戦1勝。その後に中央入りしてからは3着にも入っていないが、7戦して掲示板を外したのは2回だけ。2走前の
デイリー杯2歳Sでは、レコード決着に0秒8差の4着に入っている。相手なりに走れるのが強みだ。
レースでは騎乗していないが、調教ではある程度の癖はつかんでいる。「前走を見ても、道中を力みなく、折り合いがつけばチャンスはゼロではないと思う」と気後れするとこはない。
デビューした18年に10月13日の新潟6Rで競走距離を錯誤したとして、騎乗停止処分を受けたこともある。どんな時も見放さず、今回の機会をつくってくれた師匠に、「自分がいかに恵まれているかが分かった」と改めて感謝を口にした。全力のプレーでその思いに応える覚悟でいる。
提供:デイリースポーツ