川崎ジョッキーズカップシリーズは、2020年から新設された川崎競馬所属騎手戦だ。過去7回の平均払い戻しをみても馬連18,914円、3連複42,187円、3連単328,781円とかなりの高配当。穴党の方にとっては、実績として馬券的にも楽しめるシリーズだ。
その理由として川崎ジョッキーズカップシリーズは、抽選で決められた馬に騎乗するため初めてのコンビとなることがほとんど。そのため波乱の決着になることも少なくない。
同シリーズは、川崎競馬に所属する17名の騎手が抽選で決まった馬に騎乗し、ポイント制で争い年間チャンピオンを決定するシリーズ。4月17日に行われた第1回からこれまで7回の
トライアル戦が行われてきたが、ポイント上位の14名の騎手が出場する決勝ラウンドを残すのみとなった。その決勝ラウンドが行われるのは、川崎開催最終日の12月18日(金)。
現在のトップは、今年4月にデビューしたばかりのルーキー
古岡勇樹騎手。これまでの7戦で1着2回、2着1回で87点を獲得する好成績を残している。
それに続く2位
田中涼騎手(78点)、3位
藤江渉騎手(73点)、4位
増田充宏騎手(64点)までが最終戦で逆転のチャンスがある。
決勝ラウンドに出走する各馬の中で最有力なのは、前走休養明け初戦から勝利を挙げた町田騎手騎乗の
アニマート。その他に前走馬券圏内に入った馬はいないことからも人気を集めそうだ。その他では古岡騎手が手綱を取る
サンベリーニは3走前に11番人気と人気薄ながら2着と好走している。その後の2戦も大きくは負けていないことから好勝負が可能だ。
また増田騎手鞍上の
オビワンズドーンは2走前に距離延長でV。前走は勝った馬が強すぎた上、展開も向かず9着に敗れてしまったものの今回は相手関係が楽になり期待できる。
本年の川崎開催の最終日に行われる年間チャンピオン決定戦。果たしてどの川崎所属騎手がチャンピオンの座に輝くのだろうか!?また、
ファイナルラウンドまで波乱が待っているのだろうか!?
(文=「勝馬」記者・豊岡加奈子)