「朝日杯FS・G1」(20日、阪神)
文句なしの動きだった。
レッドベルオーブは16日、福永を背に、栗東CWで
サトノシリウス(5歳2勝クラス)を3馬身追走する形からスタート。抜群の手応えで徐々に差を詰め、直線で馬体を併せると、そのまま並んでフィニッシュした。余力たっぷりに5F65秒4-37秒2-12秒5。福永は「時計も優秀だし予定通り。体もいい感じになっているし、気性も落ち着いている」と納得していた。
藤原英師も満足げ。「前に馬を置いて、折り合いを気にして併入という感じ。チップが重かったようだけど、状態はいいと思う」と合格点をつけた。「いつも言うようにこの時期の2歳はまだ子ども。体調管理が重要。能力は確信しているから、それを生かすには状態だからな」と仕上がりに自信をのぞかせていた。
新馬戦こそ2着に敗れたが、未勝利戦、
デイリー杯2歳Sと2戦連続のレコード勝ち。特に前走の1分32秒4は、昨年の阪神JFで
レシステンシアがマークしたタイムを0秒3上回る優秀さ。非凡なスピードを見せつけた。指揮官は「前走は馬場も硬くて時計も出たが、心配になった。だから1週間しっかり見て、チェックに時間もかかった」と話し、「でもしっかり応えて、体調のバロ
メーターになる体重が増えていった。成長が確信できたな。プラス10キロくらいある。いい傾向。来春に大成してくれるように」と先を見据えていた。
陣営期待の
ディープインパクト産駒。来年のクラシックへ向け、まずは2歳G1のタイトルを頂くつもりだ。
提供:デイリースポーツ