ソダシの色は何色か?いや禅問答をしたいわけじゃない。白です、確かに白です。馬券は常に穴馬から、本命馬はとりあえず疑ってかかるひねくれ者でも白というでしょう。
だが栗東カメラマンズはおかしなことを言う。
ソダシが青い、今日は赤い、緑が浮いてる、などと。
ピンときた人は写真好き。白を白で再現するのは難しいのです。日陰で撮れば青くなり、朝日夕日を浴びれば赤く染まり、反射で芝生の緑が映り込む…。
人間の目は優秀で、そういった色の偏りを自動で補正してくれます。厳密に言えば脳の認識時点での修正ですね。最近のカメラも性能が上がり色を識別しているので、オートで撮ってもそんなにおかしなことにはなりません。一枚
ソダシの写真を見てもなんか変だとは思わないでしょう。
ところが、何枚も並べて見比べるとやっぱりすごく気になります。自分が撮った写真でも場面場面で色が変わるのに、他社が撮った写真、あるいはパソコンやスマホの画面と紙の新聞。比較対象があふれ、正しい色を探して修正ソフトを立ち上げる。そこからはまさに出口のない迷宮…。
そもそも
ソダシの正しい色見本なんてものはありませんからね。結局撮ったカメラマンの「こんなもんだろう」という感覚に頼った写真が会社に送られ、さらに受け取ったデスク、校正、印刷によって手が加えられた結果、色とりどりの
ソダシが披露されるのです。
あんまりじっくり見られても困るけど、この
ソダシの色が好きってのを見つけてもらえれば幸いです。(デイリースポーツ・石湯恒介)
提供:デイリースポーツ