競馬界の1年の総決算ともいえる
有馬記念。「有馬良ければすべてよし!」の格言の通り、
有馬記念を的中させることは特別なもの。そんな
有馬記念の予想を考えるうえで、私がとくに重要視する点は次の3点です。
【1.フレッシュであるべし!】
過去5年の
有馬記念の3着以内馬15頭の前走の間隔を見ると、中6週以上が9頭、前走
ジャパンCで5着以内が6頭と、間隔をあけている馬(と
ジャパンCで戦えていた馬)が来ていることがわかります。
昨今は外厩設備の充実、育成技術の進化によって休み明けでもキッチリ能力を発揮できる馬が多くなり、叩き〇戦目という言葉は死語になりつつあります。まずは、フレッシュで
有馬記念をメインに焦点を合わせてきているかで、今年の出走馬をふるいにかけていきたいと思います。
【2.牝馬>牡馬のトレンドに逆らうな!】
今年の古馬中長距離GIを見ると、5戦中4戦で牝馬が勝利。今までも名牝と呼ばれる牝馬が、強い牡馬を負かすところは何度も見てきましたが、年間を通して複数の牝馬がこれだけ中長距離GIで優勢だった年はありませんでした。
今回、
ラッキーライラック(
大阪杯)、
クロノジェネシス(
宝塚記念)と牡馬を負かした牝馬の2頭が出走を予定しており、その馬たちと接戦を繰り広げていた
カレンブーケドール、
サラキア、
ラヴズオンリーユーといった牝馬もエントリーしています。前述した今年のトレンドを考え、牝馬>牡馬の傾向は重要視して予想を考えたいと思っています。
【3.内枠有利の
セオリーを重視!】
有馬記念が行われる中山2500mはト
リッキーなコース形態で他のGI以上に枠、脚質が重要なレースです。昨年の
有馬記念のような特殊な展開(3角で後方7頭にいた馬が上位7着までを独占)はレアケース。
基本的には内寄りの枠である程度ポジションを取り、4角で5番手以内にいるのが有利なコースです。枠は今週木曜日に発表となりますので、逃げ-好位が予想される馬が6番より内の枠に入った場合は評価を上げたいと思います。
以上3点を踏まえ、今年の
有馬記念の出走馬を眺めると上位人気が予想される3頭(
フィエールマン、
クロノジェネシス、
ラッキーライラック)は1で書いたフレッシュさを持っており、うち2頭は2で書いたトレンドの牝馬。上位勢がかなり強力な印象です。
とはいえ、3で書いたように中山2500mはト
リッキーなコースで紛れる可能性も十分。トレンドの牝馬や枠順次第で、3の傾向に合致しそうな
バビットなど、思わぬ伏兵の台頭も十分に考えられますので、3点のポイントを中心に最終見解まで大いに悩みたい(楽しみたい)と思っています。
(文=マジックウマ)
現在、
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