各馬の中山芝2500mの持ちタイムを見ていくと、昨年の
有馬記念で3着に入った
ワールドプレミアが当時マークした2分31秒4が最も速い持ちタイム。このタイムは、今年の出走馬
ブラストワンピースが2018年勝利時にマークした勝ち時計2分32秒2を大きく上回っている。
しかし、昨年
リスグラシューが圧勝した
有馬記念は短距離馬
アエロリットが単騎で飛ばし、圧倒的人気を背負った
アーモンドアイがそれを早めに捕まえに行くという展開。例年よりも多少は速い時計の出る馬場での開催だったとはいえ、過去10年間で最も速い勝ち時計が示す通り、近年稀に見る高速決着だった。高速決着に釣られて速い時計が出たという要因も考えられ、鵜呑みにするわけにはいかないだろう。
では、今年注目すべき馬はというと、人気の一角として出走が予定されている
フィエールマンと、中山芝2500mで同じ持ちタイムを持つ
キセキだ。持ちタイムを距離別で分析すると、2400mの距離では断然トップの2分20秒9という数字を持っている。
これは他馬に釣られて速い時計が出たのではなく、超高速ラップを自身で作り、
アーモンドアイの2着に粘った2018年
ジャパンCでのタイムである。今年の
有馬記念が昨年程度の軽い馬場で行われるなら、これに近い競馬が見られるかもしれない。
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