重賞になって今年で7回目、GIに格上げされてからは4回目になる。以前同時期に同条件で行われていたオープン特別と名前が同じなので紛らわしいが、正確には阪神で行われていたラジオNIKKEI杯2歳Sの後継という位置づけ。前身の時代から翌年のクラシックに直結する2歳戦屈指の重要レースとして知られたが、
リニューアル後も
日本ダービーと
天皇賞(秋)を制覇した
レイデオロや無敗三冠馬
コントレイルらを輩出。出世レースの伝統は引き継がれた。
1.時計が掛かる
重賞昇格後6年の勝ちタイムはいずれも2分1秒台。同条件の
皐月賞が良馬場だと1分58秒台くらいで決着することが多いことを考えても、時計が掛かりやすいレースだと言える。スピードよりはスタミナが要求されやすいレースだ。
2.前走上がり2位以内
過去6年の成績を前走の上がり3ハロン順位別で見てみると、上がり1位だった馬が[4-4-3-17]で複勝率39.3%、上がり2位が[2-1-3-17]で複勝率26.1%なのに対し、上がり3位以下だった馬は[0-1-0-32]で複勝率3.0%。
3.順調なローテ
過去6年の成績を前走からの間隔別で見てみると、中4〜8週の馬が[5-3-3-29]で連対率20.0%、複勝率27.5%なのに対し、中9週以上の馬は[0-2-1-14]で連対率11.8%、複勝率17.6%、中3週以内の馬は[1-1-2-25]で複勝率13.8%。
シュヴァリエローズはこれまで3戦2勝。2戦目の
新潟2歳Sこそ出遅れてしまい流れに乗れなかったが、新馬戦と萩Sでは先行して勝負強い走りを披露した。レースぶりからして距離延長や内回りは問題なくこなせそう。また、前走が力のいる馬場だったことから、スタミナが要求されても対応できるだろう。来年のクラシックに向けて弾みの付く勝利を期待したい。