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【有馬記念】武豊 ワールドプレミアと締めくくる 今年G1未勝利「最後に決めたい」

デイリースポーツ
  • 2020年12月23日(水) 09時04分
 「有馬記念・G1」(27日、中山)

 武豊騎手(51)=栗東・フリー=が2019年に続き、ワールドプレミアとのコンビでグランプリに臨む。自身は20年、まだG1を勝っていないが、これまで名馬と数々のドラマを演じてきた男。暮れの大一番で主役の座を奪っても不思議ではないだろう。有馬4勝目への意気込みをレジェンドに聞いた。

  ◇  ◇

 -有馬記念は今年で30回目の騎乗。

 「もうそんなになるんだ。うーん、2着(8回)ばっかりだよね。3着も2回あって、複勝率は高いんだけど」

 -これまでの3勝を振り返って。

 「3頭(90年オグリキャップ、06年ディープインパクト、17年キタサンブラック)ともに引退レースだったね。名馬が最後に強いレースをしてくれました」

 -20年は19年の3着馬ワールドプレミアと再び挑む。

 「去年はいいレースをしてくれました。上位2頭(リスグラシューサートゥルナーリア)が強かったけど、もう少しで2着というところまで来ていたからね」

 -最後方からの競馬となった。

 「もともとスタートは遅いし、去年は馬場も悪かったので、ああいう競馬をしました。ラストはいい伸びでしたし、力をつけていると思いましたよ」

 -その後は休養に入り、前走のジャパンCは11カ月半ぶりで6着。

 「1週前追い切りに乗った時はだいぶしんどそうだったし、当週でギリギリ間に合ったという感じだったけど、いいレースはできたと思う。4角で内から上がって行って、一瞬はコントレイルより前に出ていた。なかなか11カ月半ぶりで、あそこまでは走れない。力を確認できましたね」

 -レース前のテンションも高かった。

 「パドックからずっとイレ込んでいた。去年の有馬記念もそうだったから、そこは全然変わっていなかったね」

 -最終追い切りで感触を確かめる予定。

 「(友道)厩舎の人からは使った後もいい感じだとは聞いています。デビューからずっと乗せてもらっている馬だけど、最初の頃と比べると、ずいぶん力をつけている」

 -この馬の長所は。

 「菊花賞を勝っているように、長めの距離に適性がある馬。中山の芝2500メートルという条件も合っている。持久力があるので、それを生かしたいね」

 -20年は大変な年になったが、競馬は休むことなく開催を続けた。

 「関係者が一丸となり、みんながそれぞれの立場で努力をしてくれました。その年の有馬記念ですからね。いいレースを見せたい」

 -意気込みを。

 「今年G1をまだ勝っていないから、最後に決めたいです」

提供:デイリースポーツ

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