「
ホープフルS・G1」(26日、中山)
もう強い負荷は必要なかった。
ダノンザキッドの最終追い切りは23日、栗東CWで
メイショウウズマサ(4歳3勝クラス)との併せ馬。直線は僚馬の内に入ったが、手綱は持ったまま。自らしっかりと四肢を伸ばし、6F85秒4-38秒9-11秒9を楽々刻んで併入した。
安田隆師は「
テンションが高くなってきているので、ソフトにやりました。気持ちを抑えてやる感じで、動きは文句なかったですね」と納得の表情を浮かべる。初の中山コースにも、「(長距離)輸送は前回で経験してくれていますからね。4つのカーブという不安はありますが、そんなことも言っていられませんから。来年に向けて弱音は吐いていられません」と腕まくりだ。
前走の
東スポ杯2歳Sでは、3番手から力強く抜け出して重賞初美酒。新馬戦V時からの馬体重24キロ増にも、「成長分だと思います。体は大きくなっていましたが、ボテボテじゃなかったし、しっかりやった中でしたから」と全く不安はなかった。まだ心身ともに成長段階。さらなる大舞台を目指せる素質は十分にある。
新馬戦から
東スポ杯2歳Sを連勝したのは、のちに無敗の三冠馬となる昨年の
コントレイルと同じ。「クラシックを考えている馬なので頑張ってほしい」と師はエールを送った。鞍上は、先週の朝日杯FSを
グレナディアガーズで制した川田。頼もしい鞍上とともに、メンバー唯一の重賞ホースが、無敗でのG1制覇を目指す。
提供:デイリースポーツ